通知書は間違っていなかった。それでも初年度年収の想定がずれた理由
転職前に聞いていた初年度年収と、入社後に分かった実際の見込み額。その差は、70万円弱ありました。雇入れ通知書に書かれた条件自体に誤りがあったわけではありません。それでも、入社時期や賞与条件についての確認範囲によって、事前の想定と初年度の見込み額にズレが生まれました。

何が起きたか
この体験を公開した方を、ここでは「Aさん」とします。
Aさんは転職にあたり、初年度の年収について説明を受けていました。
雇入れ通知書に記載された給与条件自体に誤りはなく、Aさんも何も確認せずに転職を決めたわけではありません。
たとえば、入社後最初の賞与が支給されないことについては事前に確認していました。
一方で、その次の賞与について、想定していた支給額ではなく基本給相当分になることまでは想定しておらず、事前に確認していなかったと振り返っています。
その結果、転職前に聞いていた初年度年収と、入社後に分かった実際の見込み額には、70万円弱の差が生じました。
判断の分かれ目
「想定年収」と「初年度に実際に見込める金額」を、分けて確認したか。
求人や転職時に示される「年収」が、必ずしも入社後最初の1年間にそのまま受け取れる金額とは限りません。
特に、
- 入社月
- 賞与の支給条件
- 賞与の算定期間
- 初回・次回の賞与の扱い
によって、初年度の見込み額は変わることがあります。
なぜ、ここが判断の分かれ目だったのか
この事例を、
「転職前にもっと確認すべきだった」
だけで終わらせると、次の判断には活かしにくくなります。
Aさんは実際に、最初の賞与が出ないことまでは確認していました。
つまり問題は、
「確認したか、していないか」
だけではありません。
重要なのは、
「初年度年収」という言葉を、どこまで具体的な条件へ分解して確認したか
という点です。
たとえば、
「想定年収はいくらですか」
だけでなく、
「私の入社月の場合、初年度に実際に見込まれる給与と賞与の合計はいくらですか」
まで確認すれば、見える情報は変わります。
雇入れ通知書が正しくても、自分が頭の中で想定している年間収入と一致するとは限らない。
そこが、この事例から見えるポイントです。
今後に活かすチェックポイント
- その金額は何を意味しているか
標準的な1年間の年収なのか、自分の入社時期を前提にした初年度の見込み額なのか。 - 初年度の賞与は何回支給されるか
初回だけでなく、その次の賞与についても確認する。 - 賞与の算定期間に、自分の在籍期間がどこまで含まれるか
満額支給を前提にしてよいのかを確認する。 - 入社月を前提にした初年度の見込み額はいくらか
月給・賞与を合わせた金額を具体的に確認する。 - 自分の理解と会社側の説明が同じか
「年収」という一語だけでなく、具体的な金額と条件で認識を合わせる。
出典・本事例について
本事例は、公開された個人の転職体験と、関連する公開情報をもとに、失敗にまなぶ.com編集部が再構成しています。
参考資料:
- En株式会社「人事のミカタ」
「中途入社時の年収期間の捉え方はどのように考えたらよいですか?」 - 厚生労働省
「採用時に労働条件を明示しなければならないと聞きました。具体的には何を明示すればよいのでしょうか。」
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