5か月先の宿を、予約2時間後にキャンセル。それでも100%請求された理由
キャンセル料無料の宿を探して予約したものの、選んだプランには無料表示がなく、予約2時間後の取り消しで100%のキャンセル料金が発生した事例。検索時の希望条件と、確定したプランの契約条件を分けて確認する必要がありました。

何が起きたか
国民生活センターが公表した相談事例によると、相談者は5か月後に8人で国内旅行をするため、キャンセル料無料の温泉宿を検索していました。
表示された旅行予約サイトから、1泊約8万円の宿を予約しました。しかし、2時間後に予約を取り消したところ、100%のキャンセル料金が発生しました。
海外事業者の海外事務所へ国際電話で問い合わせましたが、回答は得られませんでした。
その後、宿へ確認すると、宿側にはキャンセル料無料の設定がなく、予約サイト上にも無料を示す表示がなかったことが分かりました。
相談者は、表示をよく確認しなかったことを自身の落ち度として述べています。一方で、5か月先の予約を2時間後に取り消して全額請求されることには納得できないと相談しました。
最終的にキャンセル料を支払ったか、返金があったかは、公表資料からは確認できません。
なぜ、ここが判断の分かれ目だったのか
この事例では、相談者が「キャンセル料無料の宿」を探していたことは確認できます。
しかし、検索時の希望条件と、最後に選択したプランの契約条件は同じとは限りません。
- 検索結果に出てきた宿だから
- 同じ宿の別プランが無料だから
- 旅行日まで時間があるから
- 予約直後に取り消したから
これらは、選択したプランが無料で取り消せることの確認にはなりません。
予約確定の操作をする前には、次の情報を確認できます。
- いつからキャンセル料が発生するのか
- 取消時の料率は何%か
- 予約直後でも100%になる条件か
- 宿泊施設と予約サイトのどちらが契約・問い合わせの窓口か
- 運営事業者は国内か海外か
また、予約後には確認画面や予約確認メール、マイページの内容を保存できます。トラブルが起きたとき、どの条件で申し込んだかを確認するための記録になります。
今後に活かすチェックポイント
- 選んだプランのキャンセル条件を確認したか
同じ宿でも、プランや予約サイトによって条件が異なる場合があります。 - キャンセル料が発生する時点と料率を確認したか
「何日前から」「何%」を、予約確定前に確認します。 - 予約直後の取り消しも対象になるか確認したか
取り消しまでの時間が短くても、無料とは限りません。 - 契約相手と問い合わせ先を確認したか
宿泊施設、国内事業者、海外事業者のどこが窓口になるかを確認します。 - 確認画面と予約メールを保存したか
予約内容、キャンセル条件、問い合わせ記録を後から確認できるようにします。
出典・本事例について
本事例は、国民生活センターが2025年3月18日に公表した旅行予約サイトに関する相談事例と消費者へのアドバイスをもとに、失敗にまなぶ.com編集部がWeb向けに再構成しています。
契約条件の法的な有効性、個別の支払義務、返金の可否は判断していません。
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